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これまで放置されていた最も重要な質問

2016.6.14 | ,
From:リッチ・シェフレン



あなたのビジネスは順調ですか?製氷したばかりの氷の上を滑っていくスピードスケーターのようにスムーズですか?それとも、膝まである泥の中を5キロの重りを引きずりながら進んでいるような気分でしょうか?

あなたは、自分の望む売上を達成していますか?ターゲットにした顧客はサインアップしていますか?あなたのビジネスの成長に必要なトラフィックやリードを獲得していますか?

それとも、あまりにも多くの苦情に辟易していますか?ビジネスの内外で、ものすごい逆風を感じていませんか?

もしあなたが、経営するビジネスの何らかの分野で摩擦を感じているのなら、今回はそれにふさわしい内容です。成功に必要な重要なことなのに、今まで見過ごされてきたことです。

でもその前に、あなたがこの記事から最大のメリットを得たいのであれば、絶対にやってほしいことがあります。それは、「ビジネスで成功すること」についてのあなたの思い込みをすべて、ほんの少しの間でいいですから、取り払ってほしいのです。「自分のビジネスを成功させるにはどうしたらいいか」ということについて、あなたがもっている先入観をすべて捨ててほしいのです。

なぜなら、これから私がお話しすることは、ちょっとクレイジーだと思われるだろうからです。というか、かなりクレイジーかもしれません。準備はいいですか?では、始めますよ。


これまであなたが重視してきた質問はすべて間違い?


 

起業家が犯してしまう最大の間違いは、自分のビジネスについての考え方です。もっと具体的に言えば、あなたが自分のビジネスについて「自分の望む成功のために、役立つだろう」と思って重視してきた質問は、すべて間違っています。

誰でもいいですから起業家に「あなたのビジネスについて聞かせてください」と頼んでみてください。その人は即座に、自分のビジネスの「何」について話し始めるでしょう。

つまり、何をやっているのか。例えば、何を売っているのか。何をベネフィットとして提供しているのか。何、何、どこまでいっても何です。でも、そんなことは、他の人にとってはどうでもいいのです。

私は別に、「自分はビジネスで何をやっているか」という観点から考えることが重要ではないと言っているわけではありません。ですが、より大局的な見地から見れば、それはおそらく、ビジネスで収益をあげ成功することについて考えるときには、まったく重要でないことなのです。

現実を受け入れてください。ビジネスを経営している人は誰でも、自分のビジネスについて「何」を考えるものなのです。しかし、平凡な経営者と同じように考えていては、あなたは決して並外れた成功を手に入れることなど期待できません。

次に、自分のビジネスについて、別の質問を考えてみましょう。これは、作家でコンサルタントのサイモン・シネックが数年前に提示した質問ですが、最初の質問よりも明らかに重要といえます。

サイモンは、「ビジネスは『なぜ』と問うべきだ」と主張しました。「なぜ」ビジネスを経営しているのかを、何よりもまず理解する必要がある、というわけです。

サイモンは、著書『WHYから始めよ!―インスパイア型リーダーはここが違う』の中で、同心円に例えてこれを説明しています。一番大きな外側の円は「何」を表しています。さきほど言いましたが、どんなビジネスでも「何」であるかは答えることができます。

次に、1つ内側の円は、ビジネスに対して「どんな」アプローチを取るかを表しています。自分が顧客に届ける価値が何であれ、その価値を「どのように」届けるか、ということです。

マーケテイングでいうところの、USPとかのことです。つまり、あなたの商品、あなたという人、そしてあなたのビジネスを、ユニークで素晴らしい存在、一緒にビジネスをしたくなるような存在にしてくれるアプローチです。

この質問に明確に答えられる起業家は、最初の質問に答えられた人数より少ないでしょう。そして、この円の中心には「なぜ」という質問がきます。なぜ、あなたはそのビジネスをやっているのでしょうか。

これは素晴らしい質問です。「何」や「どのように」を問うよりも、はるかにパワフルに成功に向かってビジネスを牽引してくれます。しかし、私に言わせれば、これもあなたに答えてほしい最も重要な質問ではありません。


今まで見過ごされてきた、ある質問とは?


 

この質問こそ、今回の記事であなたに考えてほしいものです。それは、あなたのビジネスにおいてあなたが「誰であるか」という質問です。

もっと具体的に言えば、あなたのビジネスにおいて、あなたは「何者なのか」ということです。あなたのビジネスにおいて、自分が「何者であるか」を理解することによって、あなたは全く別次元の成功を手にすることができるようになるでしょう。

この質問を自問する起業家は、非常にわずかです。実際、いないかもしれません。というのも、自分が「何者であるか」わかっていると思い込んでいる起業家がほとんどだからです。「私はオーナーだ。」「社長だ。」「CEOだ。」「ボスだ。」というようなものは、何であれ思い込みです。

つまり、それらは、あなたが「何者であるか」を表していないのです。それらは、単なる肩書です。

賭けてもいいですが、あなたはこれまで一度もこの質問について、まがりなりにもその答えと言えるものを考えてみたことなどないと思います。

もう1つ、賭けてもいいですが、あなたは自分が「何者であるか」のイメージを、自分のビジネスにおけるステレオタイプとか、自分の見込み市場におけるステレオタイプ、あるいは提携先に関連したステレオタイプ、などに基づいて頭の中で思い描いているだけではないでしょうか。

あなたが「何者であるか」という問いこそ、あなたの成功の原動力になります。

あなたが手にする成功は、あなたのビジネスにおいてあなたが「何者であるか」によって大きく左右されます。あなたのビジネスを素晴らしいものにしてくれるのは、自分が「何者であるか」なのです。

なぜなら、これがあなたの言動の指針になるからです。あなたがどのように行動するのか、どのように約束を果たし、結果を出すのかを決めるからです。

そしてあなたが、もし自分の望む成功をまだ手にしていないなら、自分は「何者になる必要があるのか」について考える必要があります。


自分のビジネスにおいて「何者であるか」


 

この質問に答えるのに少々てこずっても気にしないでください。難しい質問ですから。ですが、この質問に答えることができれば、あなたのビジネスは、これまでとまったく違ったものになるでしょう。

ではここで、時間をとって考えてみてください。自分に向かって次の質問をしてください。「私は自分のビジネスにおいて何者だろうか?」

そして、物事が思い通りにいっていない場合は、「私は何者になる必要があるだろうか?」と自問してみてください。これが、ビジネスの成功に必要であるのに、今まで見過ごされ、放置されていた質問なのです。

大きな利益とその向こう側へ
リッチ・シェフレン
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リッチシェフレン
リッチ・シェフレン

グーグル、ヤフー、マイクロソフトなど、大手インターネット関連企業へのコンサルティングを行うネットマーケティングの第一人者。ビジネス戦略の構築を得意とする起業家で、マーケティングの世界で巨人と言われているダン・ケネディ、ジェイ・エイブラハムたちとパートナーシップを取り、指導を行っている。そんな経歴からリッチはグルズ・グル(Guru’s Guru = 先生たちの先生)と呼ばれる。

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