今週のリッチ・シェフレンの名言をお届けします。
成功した起業家は、市場を震撼させるようなイノベーションを産むためなら、不確かであることを正面きって表明することをいといません。彼らは、ぱっとしなかったり、中途半端なアイデアで不確かさの沼へと飛び込むことをいとわないのです。なぜなら、それらが最終的に素晴らしい成功に変わり、全世界にインパクトを残すことを知っているからです。その過程で、大金も手に入ります。
一方で、もがいている起業家は失敗するのではないか…という自信のなさからくる、自己達成予言に苦しみます。固定観念に囚われている人は、不確かさを概して恐れるものです。大いなる未知の領域に踏みこまないよう必死です。望む結果を得られるという十分な確証がないまま行動を起こすことは、危険で悪いアイデアだと思っているのです。
彼らは、まず第一歩を踏み出す前に、素晴らしいアイデアが必要だと信じているのです。だから、何があっても失敗を防ごうとしています。そしてそうすることで結局行動を起こせないという結果になります。これが、私が創造のパラドクスと呼ぶものです…
素晴らしいアイデアに固執するほど、
何も作り出すことができなくなる…
素晴らしいアイデアがなければ、と固執すればするほど、決して何も作り出せなくなっていってしまうのです。どんなに起業家として努力をしても、決して成功しないでしょう。
取り掛かるのに、完璧なアイデアはいりません。必要なものは大雑把なアイデア。不完全なアイデアです。中途半端なアイデアでさえ役に立つでしょう。そうしたら、そのアイデアを市場に持ち込み、どうやって完璧なものにするのか見せてやればいいのです。
何か作り出そうとしている間に確かさを追い求めても、何も達成されません。不確かさという現実を受け入れゴールへ向かって前進することは、何よりも確かに成功への道へ導いてくれるのです。このことを覚えておいてください。
不確かさは、決してあなたの敵ではない。
単に、人生の事実に過ぎない。
素早く行動し、リスクを最小限にすることで、不確かな世界において成功することを一度学べば、実際、不確かさは最大の強みとなってくれます。
不確かさを恐れる人は「もしこうだったら……」という無意味で馬鹿らしい質問の泥沼にはまっています。こういった人は、「もし失敗したら?」、「もし間抜けと思われたら?もし誰もアイデアを気に入ってくれなかったら?もし間違えてたら?」と自答します。大抵、こういった「もしこうだったら……」という質問でさらなるリサーチをしたり本を買ったり、また会議を開いたりという状態に戻ってしまいます。
さらに悪いことに、己の創造力を殺してしまっているのです。アイデアの成長を阻んでいるのです。成功への最も早い道を進むことを邪魔しているのです。こういったことは、そのままにしておいたら自分や事業全体を被ってしまう自信喪失という泥沼に落とし込みます。
不確かさは、あるがままの姿なのです。不確かさは、素晴らしいものの育つ豊かな土壌なのです。不確かさなくして、素晴らしいものはないのです。
大きな利益とその向こう側へ、
リッチ・シェフレン