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競合だらけの市場で勝つ唯一の方法

2016.12.17 | ,
From: 萩原敬大(はぎわらたかひろ)

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これは、強そうな虎の掛け軸です。なぜ、今日はこんな写真を貼り付けたのか?それは、この「虎の掛け軸」から、起業家がビジネスで勝つための重要なポイントを学ぶことができるからです。

ところで、、虎の写真や掛け軸には、ほぼ必ず”あるもの”が写っていることに、あなたは気づいていましたか?そうです、それは…「竹やぶ」です。

なぜかというと、虎は「竹やぶの中では決して他の動物には負けない」ということを知っていて、竹やぶの中から出ようとはしないからです。虎のシマシマの模様は、やぶの中では周囲に溶けこむので、獲物に気付かれずに忍び寄ったり、待ち伏せをして相手を仕留めることができるのです。しかし逆に、虎が負けずにいられるのは、竹やぶの中「だけ」です。

例えばインドでは、虎が最強だといわれていますが、実は、それは虎がアジトにしている竹やぶの中だけなのです。もし仮に、竹やぶにエサがなくなり、近くの村に行ったとしたら、、見通しのいい場所でサクッと人間に銃で撃ち殺されてしまいます。もしくは、、途中で象に遭遇してしまったら、、自分よりはるかに身体の大きな象に踏み潰されてしまって即死です。

なので、虎は竹やぶからは出ようとしませんし、決して出てはいけないのです。そして、これは起業家にもまったく同じことがいえます…


ネットバブルで消えた会社、生き残って成長し続けた会社


個人的に好きな起業家のひとり、サイバーエージェントの藤田晋さんが書いた「起業家」という本があります。この本には、藤田さんが2000年のネットバブル崩壊?会社買収の危機、二度目のネットバブルを乗り越え、アメーバというメディアをいかにして軌道に乗せて会社を成長させたかというストーリーが、ノンフィクションで明らかにされています。

その中で、藤田さんが、二度目のネットバブルと言われる時代を経験した時のエピソードは、先ほどの虎の教訓とものすごく重なる部分があることに気づきます。

2004年、第二次ネットバブルとも呼ばれる株式市場の活況のなか、以前ネットバブルが弾けた時の痛みを知っているネット起業家たちは、株価が高いうちにできる限りの手を打とう。と、こぞって本業とは無関係の会社を買収し始めたそうです。

どんな会社を買収したか?それは、いわゆるオールドエコノミーと呼ばれる金融、不動産、通販、中古車販売など、、「ネットとリアルの融合」などという便利な言葉を打ち出し、古くからある会社を次々と買収していきます。

株価が高くて成長性のあるネット企業が、株価が低迷していて見込みのない昔ながらの企業を買収すれば、その会社はネットを使って変身する。そんな夢のような話をみんなが信じ始め、こぞって買収を進めていきました。

多くの友人や同業者が、本業とは全く関係のない会社を、次々と買収していく様子を間近で見ていた藤田さんは、、以下のようなことを感じていたそうです…
”「先輩経営者が次々と買収を行なっていく姿を見ている私の中に、「危ういんじゃないかな」という気持ちと、「うまいなあ」という複雑な気持ちが交錯していました。ネット企業と他業種の企業の融合が非常に難しいことは、皮膚感覚で知っていました。
なぜなら社内でも、多くのオールドエコノミーの大企業出身者が、ネット企業の仕事のやり方に順応するのに随分苦戦していたからです。

そんな思いから、「我々は成長産業であるインターネットから軸足をずらさない」と自社のスタンスを発表し、行動規範としてトイレの壁にまで張り出しました。

当時のサイバーエージェントは、20代、30代ばかりの若者集団です。既存の事業ではなく、ネットという新しい事業だからこそ強みを発揮できているけど、既存の事業ではとても太刀打ちできない。少し時代の風を受けて株価が上がっているからといって、思い違いをしてはいけない。」”


「起業家」藤田晋より引用

そして、この時大型買収を繰り返し、本業とは別の事業へと進出していた企業のほとんどが、後の株式市場の冷え込み、リーマンショックで消えていきました。一方で、コツコツと強みのネット広告事業、ネットメディア事業を育てていたサイバーエージェントはといえば、、2004年に300億円未満だった売上高を、2012年には4倍超の1,400億円まで成長させることができたのです…


相手の土俵で相撲を取るな


”「あなたの強みと情熱を活かせるようにゲームのルールを変え、その中で戦うことで、あなたは金持ちになれる。」”これはリッチが常々言っている、ビジネス構築のポイントでもあります。

過去、リッチが一番最初に関わったビジネスは、マンハッタンのブロードウェイにある服飾店でした。この店は当初、損益分岐点が3億円のところ、売上が1億5000万円しかないというどうしようもない状況でした。

リッチは当時22歳で、小売業の専門家でも何でもありませんでした。世界でも最大手クラスのコンサルティング会社で戦略担当として働いていた経験はあるので、多少ビジネスの知識はあるにせよ、、周りにいるのは数万店の競合、しかも中には100倍以上の規模のマーケティング予算がある競合と真正面から戦わないといけない状況でした。そこでリッチは何をしたのか?

リッチがしたことは、勝負を自らの土俵に持ち込むことでした。つまり、他の小売店が価格や品揃え、顧客サービス、返品ありのサービスなどで勝負している一方で、リッチは引き継いだその店を、自分と同年代の人々や、テクノ音楽が好きな人たちの専門店に仕立て上げたのです。(当時のリッチの強みは、若さと、同じ年代の若者たちが何が好きで、何がしたいかということに関する知識を持っていることだったからです。)

そしてその後、他の小売企業がリッチの成功を見て同じようにやろうとしました。しかし、、結果的に彼らはリッチの手の平の上で踊っているようなものでした。彼らは自分の土俵を降りて、相手の土俵に上がって戦おうとしたのです。当然ながら、、これではうまくいかないのです。


自分の強みに合わせてゲームのルールを変える


さらに、リッチはその後、全くのゼロから催眠療法ビジネスへと参入します。リッチがこの市場に入った時、他社は、”誰が一番の催眠術師か”ということについて争っていました。(リッチ曰く、彼らはお互いのテクニックを競争し合い、互いに催眠術をかけ合っていたそうです。笑)

当然ながら、未経験のリッチが同じ土俵で催眠術をかけ合っても、彼らに勝てるわけがありません。そこで、またしてもリッチは、自分の好きなようにゲームのルールを変えました。

当時のリッチの強みは、ビジネスを戦略的に構築する能力や、マーケティングのスキルでした。だから、リッチはそのスキルを催眠センターの構築に使ったのです。すると、また他の人たちがリッチと競おうと、土俵へ上がり込んできましたが、、そこはリッチの土俵だったので、余裕で彼らを追い返すことができました。結果として、素人のリッチが4年で全米最大の催眠療法チェーンを作ることになったのです。


自分の土俵で戦えてますか?


あなたは自分(自社)の強みをハッキリと認識していますか?チャンスを追うあまり、気がつけば強みから外れたことをやって、相手の土俵で戦っていませんか?

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「ビジネスグロースシステム」の中で取り上げられていますが、ここに、リッチが書いた有名な図があります。この通り、「強み」が抜け落ちていると、(もしくはハッキリと認識できていないと)不安になります。たとえ今事業がうまくいっていても、来年は大丈夫だろうか、、いつかうまくいかなくなったらどうしよう、、家族や従業員を食わせていけるのだろうか、、と、その不安は消えることがありません。

もしあなたが、、

・おいしそうな儲け話や、簡単に稼げるといった情報についつい反応してしまう。
・Facebook、LINE、インスタグラム、、、次々と最新のノウハウを取り入れてみるけど、、そっちに時間が取られるだけで全く成果が出ていない。
・そこそこ本業はうまくいっていて、利益は出ているけれど、いつまでたっても将来が不安。本業一本で大丈夫か?...と、コインランドリーを経営してみたり、投資用のアパートを買ってみたり、ネットビジネスの教材を買ってみたりと、、コツコツと収入が入って来る他のビジネスを立ち上げようと考えている。

これらの症状に当てはまっているなら、、今一度じっくりと自分の強み(自社の強み)に向き合ってみたほうがいいかもしれませんね。

萩原 敬大

PS.
自分の強みを知り、それを徹底的に活かしたビジネスを作り、自分の土俵からライバルを締め出したいなら、、リッチのこの講座で、その全てを知ることができます。

詳しくはこちら

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萩原 敬大
萩原 敬大

Strategic Profits マーケティングマネージャー
メールマガジン購読者数41,238人(2017年1月5日時点)日本におけるリッチ・シェフレンの独占販売権を持つ【Strategic Profits】のマーケティングマネージャー兼セールスライター。販売プロモーションの企画、広告運用、セールスコピーのライティングなどを統括している。

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