From:リッチ・シェフレン
かつてロドニー・ダンガーフィールドという優れたスタンドアップコメディアンがいました。彼は、ナイトクラブのお客さんたちに笑いを提供するために、常に自分を物笑いの種にしていました。
ダンガーフィールドは、自分のルックスや体重、経歴から、自分の妻、果ては自身の性生活に至るまで、自分に関するすべてのことをこき下ろすことで、バカにされるキャラクターを構築し、そのスタイルを常に継続することで、コメディアンとしてライバルよりも有利な立場を確保したのです。
「母は僕を産んだ後に、つわりで苦しんだよ」「両親は僕のことを嫌っていたんだ。だって僕のお風呂のおもちゃはトースターとラジオだったんだから」「うちの犬は僕をバカにしてたよ。とにかく玄関で吠えまくるんだ。外に出たがってたわけじゃない、僕に出て行って欲しかったんだよ!」
このようにダンガーフィールドは、自分自身を笑い飛ばして、他人からの尊敬を一切求めないことによって成功しました。つまり、尊敬される代わりに、注目と笑いを得たのです。彼は運が良かったのです。
ビジネスに尊敬は必要?
作家や芸術家の多くは、その優れた才能を示すことで業界内では賞賛されますが、世界的な注目を集めたり高収入を得る才能はほとんど持ち合わせていないものです。彼らは芸術に人生を捧げる一方で、名声や富を手に入れるためには世間の気を引く必要があるということを忘れてしまうのです。
あなたがそれを承知で選択するのであれば、そんな人生も悪くはないでしょう。でもそれは、本当にあなたがオンラインビジネスに求めていることでしょうか?
あなたのビジネスは人々からの尊敬を獲得することを目指していますか?もしそうなら、その尊敬は注目を集めることにつながっていますか?それともあなたはロドニー・ダンガーフィールドのように、敢えて一切尊敬を求めないという路線でいくつもりですか?
あなたのビジネスは、まるで芸術作品のように、完全に自分のためだけ、自分のベネフィットだけのために立ち上げられ、広く世界の人々の注目や尊敬を集めてセールスするためではないのでしょうか?私は「注目の時代」についての話をする時には必ずこのような質問をしています。
私たちは自分が尊敬する人に注目する傾向があります。例えば、教師、世界のリーダー、有名なスポーツ選手やハリウッドスターなどです。彼らは皆、私たちの注目を集めますが、その後も注目を集め続けられる人とは、私たちがその人となりを尊敬している場合や、その人が代弁していることを尊敬している場合、あるいはその両方です。
ダイアナ妃やマイケル・ジョーダン、オプラ・ウィンフリーのような超有名人と比較して、それぞれ特定の分野において優れた能力を持ちながら、極めて低い注目しか得ていない人が数え切れないほど存在します。スターの座に上り詰めていないという理由で、同じ能力であっても、同じレベルの尊敬さえ得られないのです。
こんなことが公平と言えるでしょうか?でも、そもそもビジネスや人生が公平だなんて誰が言いましたか?特にインターネットビジネスのような事業を始める場合、尊敬を獲得することと注目を獲得することは全く別のことです。
YouTubeが成功した理由
YouTubeにあるふざけたビデオがどれだけの注目を集めているか考えてみてください。毎日1億本ものYouTubeビデオが視聴され、毎月7200万人もの人がYouTubeを利用しているのです。そのビデオの中で起こることが尊敬されるようなことではなくても、それが注目に値するほどひどいとか、面白いというのであれば、注目を集めることができます。
そんなYouTubeに対する世間の注目は、確かにグーグルの注目を引きました。検索エンジンの最大手グーグルは、2006年に1650億円でYouTube株を買収しました。このような巨額のマネーは、確実に世間の尊敬と注目を集めるでしょう。YouTubeの成功は、まさにマーケティングと世間の注目によるものでした。
ビデオ特有の拡散しやすさと、コミュニティをつくって双方向にやりとりするソーシャルネットワークという組み合わせが、もはや無視することのできない爆発的な効果をもたらしたのです。
マーケティングの仕方ひとつで、無名のままでいるか有名になって成功するかが大きくわかれることがあります。あなたはより多くの尊敬や注目を集めるために自分のビジネスをどのようにマーケティングしていますか?
もししていないなら、すぐに実践してください。そうすることで、あなたはライバルが多い中でも注目を集め、見込み客や顧客を引きつけることができるようになるのです。
大きな利益とその向こう側へ
リッチ・シェフレン