前回に引き続き、今回もプロジェクトを達成するにあたって、とても重要なことについてお話します。
それはまずプロジェクトに取り掛かる前に、必要な全てのタスクをブレインストーミングすることです。ここで非常に重要なことは駆け足で直線的に進まないことです。直線的とは、ステップ1、ステップ2、ステップ3、ステップ4…とどんどん前へ進んでいくことです。
それをする前にまずはデータを集めてください。データ収集は常に重要です。最初から直線的に考えるところから始めてしまうと、選択肢を切り捨ててしまうことになるからです。ステップ1、2、3と進むと、その次には確実に4番目のステップがあるでしょう。
しかし、ステップ1、2、3を達成するための他の手段、他のアイディアもあったかもしれないのです。ですから、プロジェクトに取り組むときはまずそのプロジェクトを完成させるためのすべての手段、つまり
プロジェクト完成のために利用できる可能性のある全てのタスクをブレインストーミングすることがとても重要です。
ちなみに、ブレインストーミングには
「最後の3分の1」と呼ばれるものがあります。最初の3分の1はとても簡単です。思いついたものは何でもOKですよね。次の3分の1は少し難しくなります。ほとんどの人は、全体の3分の2が終わった所で、ブレインストーミングが終わったと考えます。
しかし
実は最後の3分の1が重要なのです。自分自身にプレッシャーをかけて、少し既成概念から外れてクリエイティブに考え、楽しみながらやってください。多くの場合そこから大きなアイデアが出てくるのです。
プロジェクトを最速で完了するための最も強力な手段がそこに隠されているのです。
ほとんどの人はそこに到達することはありません。自分自身をごまかし、プロジェクトをだらだらと長続きさせ、そして先延ばしのためのお膳立てまでしてしまいます。彼らはこのステップを取り入れようともしません。なぜならこれまでに取り組んだことがないからです。
もしくは、彼らはプロジェクトに着手しながらこれを行い、遅延が発生します。彼らの目の前には漠然とした作業があるだけで、ステップが明確にされていないからです。この一連のブレインストーミングはとてつもなく重要です。ブレインストーミングが完全に終わって初めて直線的プロセスに移行できるのです。
そして直線的なプロセスに移行する時は、最も納得行くものを抽出し、それを直線的なシーケンスに並べるのです。あなたが自分で選んだものを直線的なシーケンスに並べたのですから、どこを監視すればいいのかは明確ですね。
なお、私がここで話しているプロジェクトとは、2つ以上のアクションがあるものを指します。
すなわち2つか3つ以上のタスクを持つもので、大規模なプロジェクト管理だけについてお話しているのではありません。
日々の小さなプロジェクトのタスクを整理し、直線的なプロセスを明確にすることができれば、あなたの仕事の完了スピードを大きく変化させることができるでしょう。
私がお話したプロジェクトについての内容をよく理解していただき、あなたがより一層多くのことを成し遂げていただければ幸いです。
大きな利益とその向こう側へ
リッチ・シェフレン