From:リッチ・シェフレン
今日は、過去のセミナーで話したテーマをさらに発展させましょう。覚えていますか。私たちは、よりよく学ぶ方法、よりよく考える方法、そして最終的にはビジネスをより速く成長させるためのよりよいアイデアを考え出す方法について話していました。
以前話したことは、学ぶことはプロセスであるから、ほかのプロセスと同じように、そのステップを分析したら必ずつながりが弱い部分が見つかるということでした。プロセスの中のひとつのステップが、プロセス全体の進展を遅らせるのです。
学習においても、このつながりが弱いステップが、知識の応用や、知識を吸収、特定、さらには記憶する能力を妨げています。
さて今日は、皆さんが私に教えてくれた問題点について話しましょう。大半の人が、問題点はプロセスの最後の最後に来る知識の応用面だと教えてくれました。
どのようなプロセスでも、どこであれ機能していないステップがあったら、通常はそのすぐ直前のステップを調べて、どこでうまくいかなくなったのか理解する必要があります。このことを知っておきましょう。
つまり、ほとんどのプロセスの場合、機能していないステップがあったら、通常はその直前のステップで何かがうまくいかなかったのです。
ですから知識を応用するのに苦労していたら、通常は情報を正しく統合しなかったことが原因になります。
それではどうすべきかお教えしましょう。今後は、何かをする方法を学んでいたら、学んだことをプロセスにして表しましょう。つまり、知識を応用するためにどう取り組むかを、ステップごとのプランにして表すのです。
そのことが重要な理由はふたつあります。最初の理由は、自分がよくわかっていない分野をすぐに把握できるからです。
学習したらすぐに把握するようにします。それは重要なことです。第一に、記憶に鮮明に残っているので、その時点で何がよくわかっていないか把握できます。もし把握できなくても、自分がたった今学んだ学習材料のどこに戻れば、よくわかっていない知識のことが書かれているかわかります。
それが第一の点です。
第二に、学んだことを統合してプロセスで表わすことによって、記憶することが容易になります。自分が得た情報を忘れないようにしたかったら、自分が表したプロセスとよく似ているものについて考えるようにしましょう。
つまり、よく似たプロセスがほかにないか考えるのです。ほかにもそのプロセスとよく似たことをやっていませんか。
このように言う理由は、人間の脳は関連性によって機能するからです。ですから物事を関連づけると情報を記憶することがはるかに容易になり、そのため自分が作ったプロセスを見ても見なくても、情報を応用することがはるかに容易になるのです。
これが今日のヒントです。
プロセス内の機能していないステップを見て、それよりひとつ前のステップを調べましょう。そこに問題があります。
今日は情報の統合の面からお話ししました。「ハウツー」の情報でない場合は、自分が学んだ事柄を自分のことばで要約し直すのが一番いいでしょう。
大きな利益とその向こう側へ
リッチ・シェフレン