今週のリッチ・シェフレンの名言をお届けします。
もし、今あなたが問題を抱えているとしたら、多くの場合、その問題の
根本は「プロセス」や「システム」が破綻していることで引き起こされていることに気がつくはずです。言い換えると、プロセスやシステムに欠陥があり、そのために成果を生むことも目的を達成することもできない状態なのです。
私の過去の体験について話すと、私はオンラインシステムの開発初期に、技術部門の責任者を雇い入れました。それが「アレックス」という人間でしたが、すぐに彼が無能であることが分かりました。その時、アレックスは私のビジネスの技術分野で失敗ばかりしていたのです。(ストラテジック・プロフィッツが出来る前の話です。)
この出来事を、単に「アレックスが無能だ」ということで片付けることもできました。しかし、そのように考えてしまうと、私は技術の専門家ではないため、次の人を雇う時にも正しい判断ができないままです。
これではバクチのようなもので、次に雇う人が無能かどうか、わからないままですよね?全く無計画・無秩序で、システム的思考の対極です。また同じ過ちを犯してしまう可能性が高いですからね。
この問題というのは、
システムの問題でもあります。そもそもなぜ私がアレックスを雇い、なぜ彼が私に大きな損害を与えることになったのか?システムはどこで破綻したのか?採用募集システムに欠陥があったのかもしれません。私は適任者を採用したのか?採用広告は適切に作られたのか?面接プロセスや採用決定プロセスに欠陥がある可能性もありましたし、職務に対する彼の適性を判断するプロセスや、成績評価プロセスに欠陥があったのかもしれませんよね。
このように
問題点をプロセスの欠陥と見て解決しようとすることで、毎回プロセスを改善するたびに、同じ問題が再発する可能性を減らすことができます。あなたの全ての行為は、例えそれが単なる個人的問題や無計画、または無秩序による問題に見えたとしても、、それをシステム的視点やプロセスの視点から分析することによって持続的に改善することが可能なのです。
あなたのビジネスにおける問題点は、それがプロセスやシステムの欠陥を教えてくれているのだと解釈してください。決して人の問題だと捉えてはいけません。
人ではなく、あなたのシステムの問題なのです。
大きな利益とその向こう側へ、
リッチ・シェフレン