From:リッチ・シェフレン
YouTubeで一旦注目を集めると、その注目はなかなか消えません。
先日、アンドリュー・メイヤーというフロリダ大学の学生が、ジョン・ケリー上院議員の講演中に注目を集めました。イラク戦争から始め、他の問題について次々とケリー議員にしつこく詰め寄ったメイヤーは、発言を中止して着席するように注意されました。しかし、メイアーはそれを拒否して警備員に取り押さえられ、テーザー銃(スタンガンの一種)で打たれたのです。
その一連の騒動の中で、メイヤーが口走った「テーザー銃で打たないでくれ!」というフレーズが一躍有名になり、YouTubeにアップされたその動画はインターネット中を駆け巡りました。
その24時間後には、すでに彼のセリフを扱ったさまざまなバージョンのビデオが作られYouTubeやソーシャルメディアサイトのトップを飾っていました。すぐさまこの「テーザー銃で打たないでくれ!」というセリフをプリントしたTシャツやグッズがオンラインで売り出されました。
メイヤーは人々の尊敬を獲得したわけではありませんでしたが、確かに私たちの注目を集めました。そして抜け目のないインターネットマーケッターたちは、すぐさまこの注目に乗じて儲けるチャンスをつかみ稼ぐことができました。
「注目の時代」におけるメジャーなメディアになったYouTube
YouTubeは大学生がふざけたビデオをアップロードするだけのサイトから、今や米国の大統領候補の討論会を共催するまでに成長しました。その過程で私たちは、この「注目の時代」におけるメジャーなメディアとしてYouTubeに敬意を払うようになったのです。
ビデオの制作者たちに「一世を風靡する成功」をもたらし、ビデオのファンたちの期待に応え続けているのは、まさにWeb2.0によって可能になった情報の双方向性のおかげです。
YouTubeへの敬意は注目の後に生まれました。しかし、必ずしも敬意が生まれるわけではありません。
有名なお騒がせキャラのパリス・ヒルトンを尊敬する人を見つけることはそう簡単ではありませんが、彼女はセレブがいないと成り立たないメディアや社会からは常に注目の的です。
あなたは尊敬と注目、どちらを得たいですか?
さて、これらの話をどのようにあなたのオンラインビジネスと結びつけることができるでしょうか? まず次の質問について考えてみてください。
一つしか選択できないとしたら、あなたは尊敬と注目、どちらを得たいですか?
この質問についてよく考えてみてください。尊敬と注目は共存できないというわけではありませんが、もしどちらか1つを選ぶとしたら、あなた自身とあなたのビジネスのためにどちらを選びますか?
最後に2004年に亡くなったロドニー・ダンガーフィールドのジョークをもう一つご紹介しましょう。
「僕のファンクラブは解散したよ。だって唯一の会員が死んじゃったからね」
ですが、実は彼は以前より多くの尊敬と注目を集めており、彼の「ファンクラブ」は依然として健在と言えます。
もし10万人の見込み客が今日あなたのオンラインビジネスに注目したとしたら、あなたはどんな行動をとりますか?
その見込み客は、明日の朝も依然としてあなたを尊敬しているでしょうか?
そして何よりも、あなたは見込み客を説得して自分の顧客になってもらうことができますか?
ぜひ考えてみてください。
大きな利益とその向こう側へ
リッチ・シェフレン