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ナンバー2とかけ算になっているか?

2019.6.12 | 

リッチ・シェフレン
ナビゲーターの中谷です。

最近はお仕事の関係で、ナンバー2について色々と情報を集めているのですが。会長に対しての社長であったり、社長に対しての営業本部長であったり、あるいは叩き上げの親に対しての2代目さんであったり、トップ経営者にとっての右腕と言われるような存在であるナンバー2に関してリサーチしてました。。。

トップより認知が控えめなナンバー2

MacやiPhoneでお馴染みのAppleの元トップは言わずとしれたスティーブ・ジョブズですね。あれぐらい有名な会社になってくると流石にナンバー2であったスティーブ・ウォズニアックのことも知っている人も多いと思いますが、それでも認知している人はだいぶと減るはず。。。そのナンバー2であるウォズに関して知らない人のためにお伝えしておくと、彼はコンピューターエンジニアで技術畑の人間でした。で、対するトップのジョブズはいわゆる僕たちが認識しているマーケティングの要素を主に担当する人間でした。

他にも日本で有名なのはHONDAの元トップである本田宗一郎ですが、そのHONDAのナンバー2である藤沢武夫のことを知る人は少ないはず。ちなみに藤沢武夫はAppleの例とは逆で、技術畑の本田宗一郎がトップでありマーケティングの要素を担当していたのがナンバー2である藤沢武夫でした。

まだまだ有名なトップとナンバー2との例はたくさんあると思いますが、多大なる功績を上げたわりに僕たちが知っているナンバー2というのは少ないんじゃないかと思います?でも、ナンバー2の重要性というのはきっと多くの人が感じられていると思います。

コピーじゃダメなナンバー2

ナンバー2を求めている社長さんでよくある間違いというのがあるんですが、それが自分のコピーを探しているというパターンです。「オレがおらんと何もできない」と常々言ってるような社長さんがこのタイプになりがち、自分がやってきたことと同じことをナンバー2以降にも求めてしまっています。

でも、先に挙げたような関係を見てもらってもわかるように、優秀なナンバー2とトップとの関係というのは、実はコピーではなくてどちらかというと真逆の存在といった方が良いかもしれません。つまり、あなたが営業畑なのであればナンバー2は技術畑で、あなたが技術畑であればナンバー2は営業畑みたいな関係の方が良かったりするということ。。。

あなたが数字に強ければ、ナンバー2は行動に強いとかでも良いでしょうし、あなたが感覚派なのであればナンバー2は理論派でも良いと思います。お互いに持っていないものを補い合うような関係性の方が、大きな成果を出すには向いているかもしれないってことですね。

かけ算になっているか?

じゃあ、どうすれば最適なナンバー2との関係ができているか、その判断の仕方なんですけど、それはシンプルにナンバー2との関係がかけ算になっているかどうかが決め手ではないかなと。

例えば、ナンバー2との関係が引き算になっているようでは当然全然ダメですね。足を引っ張り合うというのはもちろんですけど、一緒にいるとイライラするとか相手を気にして思い切った行動ができないとか、いつまでもサポートを必要としていて目を離すことができないとか、そうやってむしろ影響がマイナスに働いているようであれば、その相手はナンバー2に相応しくはないってことになるでしょう。

次にナンバー2との関係が足し算になっている場合ですけど、これも微妙。単純に足し算になっている程度であれば他のスタッフと代わらないですからね。この場合はとにかく人数が必要になってしまうので、ある程度までは良いかもしれないですけど、規模感が大きくなってくるにつれナンバー2が大勢必要になるみたいな事態になりかねません。そうなると、もはやナンバー2とは言えない(笑)

最も良いナンバー2との関係はかけ算の関係になっていることです。つまり、お互いに1の仕事をした時に足して2になるような状態ではなく、成果が10にも100にもなるような関係性です。1人1人ではやれることが限られているけれども2人が揃えばやれることが無数に広がるみたいな相手こそ、本当の意味でのナンバー2だと思います。。。

ナンバー2を本気で探していますか?

恐らく多くの社長がナンバー2がほしいと思って探してはいると思います。でも、本気で探しているのか?と言われるとそうじゃないんじゃないかと。。。社内でちょっと使い勝手のいい人間を傍においてアレコレ指示を出して動かしているなんて人が大半なんじゃないかと思うんですね。

でも、本当のナンバー2というのは、お互いの力によってビジネスがガンガン加速していくような存在です。「これ、絶対一人じゃできなかったわ」としみじみ思うような偉業を成し遂げることができる存在こそ本当のナンバー2なんじゃないでしょうか。

うまくいっている会社というのは、トップも優秀でありながらナンバー2も優秀であるということがほとんどです。優秀なあなたには、ぜひ優秀なナンバー2と見つけてもらいたいなと思います。。。

P.S.
優秀なナンバー2と見つけたいのであれば、優秀な人材を惹きつけるだけの魅力を持つ必要があります。その魅力とはいったい何なのか?どうすれば魅力が出るのか?そういったことをコーチングではお話させていただいてます。。。ご興味があればぜひ。

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